合宿免許は、通いの教習所と違って一日のスケジュールがぎっしりと詰まっており、卒業までの短い期間に交通法規や運転技術を習得することが求められます。各地の教習所では最短で卒業ができるよう、教習生に向けて様々な形でフォローが行われています。
ここでは、合宿免許の参加前に予習をすべきかどうか、いくつか例を挙げて見ていきます。
運転免許に関する書籍やサイトで大事な点を押さえておこう
合宿免許は、スムーズな教習のスタイルとして多くの若者に人気があり、AT限定の普通免許であれば最短14日で卒業できる日程が組まれています。限られた期間で卒業を目指すには、真面目に毎日の教習に臨むのはもちろんのこと、疑問点があればすぐに指導員に尋ねる習慣をつけることが大切です。
合宿免許に参加をするにあたり、現地で上手く交通ルールや標識、道路の特徴などを覚えられるか心配な人は、予習が必要かどうか考えてみましょう。学校や仕事の合間に勉強をしたい人は、持ち運びに便利な普通車の運転免許に関するテキストや問題集を利用するのがおすすめです。
最近では、運転免許の学科試験に出題されやすいポイントをまとめたサイトも登場しており、お金を掛けずに予習をすることも可能です。サイトによっては問題を解いた後に自分の苦手な箇所をデータで把握できる機能が備わっているところもあり、初めて運転免許の取得にチャレンジする人も効率よく学習を進めることができます。
なお、仮免許の学科試験や卒業前の効果測定の予習に役立つツールを選ぶには、実際に免許を取得した人のレビューをチェックしたり、実際に気になるものをいくつか使ってみたりすると良いでしょう。
二輪や原付の免許を持っていれば特別な予習は必要ない
二輪車や原付の免許を取得している人は、試験に合格するまでの間に基本的な交通ルールをすでに学んでいるため、合宿免許の参加前にわざわざ時間を割いて予習をする必要はありません。特に、普段の生活の中で二輪車や原付を運転する機会が多い人であれば、運転をする際に必須となる判断力が身についているため、安心して合宿免許の技能教習に臨むことができるでしょう。
ただし、免許の取得から長い年月が経過している人や、海外で生活を送っていた人などは、交通ルールを思い出すまでに時間が掛かることもあるので注意しましょう。また、合宿免許を卒業した後に免許センターで受験する普通車の学科試験は、二輪車や原付の試験と比べて範囲が広くなっており、合宿中の勉強の取り組み方によっては一回で合格できないことがあります。
そこで、合宿免許の参加前に予習をすべきか迷っている人は、参加希望者を対象とした相談窓口を設置している教習所に相談をしてみましょう。教習所によっては、初めて運転免許を取る人だけでなく、二輪車や原付の免許を持っている人に対するサポートを行っているところもあります。
どこで合宿をしようか決まらない時は親身になって話を聞いてくれるところを候補に選ぶのもおすすめです。
合宿中の教習を担当する指導員のプロフィールや評判を確認しよう
予習をせずに合宿免許に参加をしたい場合は、最短で検定と効果測定をクリアできるよう、教え方が丁寧かつ分かりやすい指導員が揃っている教習所にお世話になることが大切です。毎年たくさんの教習生が免許を取得している教習所の中には、公式サイトやパンフレットに学科教習と技能教習を担当する指導員のプロフィールを掲載しているところも珍しくありません。
車の運転に対して苦手意識がある人や、長く勉強から離れていた人は、様々な立場の教習生のために指導方法を工夫している教習所を探してみましょう。例えば、各地の教習所の中でも、トータルで十年を超える学科教習と技能教習の経験を持つ指導員がいるところや、個々の教習生へのアドバイスが徹底しているところは、ハイシーズンでなくてもすぐに予約枠が埋まることがあります。
合宿免許が始まってから不満が出ないようにするには、教習所側が発信している情報だけでなく、実際に合宿免許の期間中にそれぞれの指導員から教習を受けた人の口コミを参考にすることも大事です。最近では、女性の教習生が期間中に安心して学べる環境を作るため、入校から卒業まで女性の指導員が教習を担当する場所も増えています。
そうした中、同性の指導員に教わりたい人は、指導員の男女比や指名制度の有無についてもきちんと調べたうえで申し込みをするようにしましょう。
教習の合間に自習できるスペースがあるか調べよう
合宿免許に参加をして最短で無事に卒業するには、自分で運転をする際に大事なポイントを少し予習するだけでなく、予約を取る前に合宿中の学習環境に問題がないかきちんと確認しましょう。例えば、施設が古い教習所においては、校舎内に十分なスペースが確保された自習室がなかったり、周りの教習生が気になって勉強に集中できなかったりすることがあります。
教習料金が安いからと言ってすぐに申し込まず、校舎内の主な設備や自習室の広さなど気になる点を調べることが肝心です。卒業生からの評価が高い教習所の中には、広々とした自習室に教習生が自由に使えるパソコンを設置したり、運転技術の向上に繋がるシミュレーターを導入したりするところも少なくありません。
なお、勉強があまり得意でない人は、指導員や受付のスタッフにいつでも学科試験や効果測定に関する相談ができる教習所を選びましょう。
念のために教習期間がオーバーした際の対応も見ておこう
合宿免許はハードなスケジュールが設定されており、人によっては学科試験の勉強や運転技術の習得が上手くいかず、予定通りに卒業できないこともあります。合宿免許に出発する前に十分に予習をしたつもりでも、普段の生活との環境の変化のために思うようにいかないという人も珍しくありません。
そうした中、マイペースで合宿免許の卒業を目指すには、入校の手続きをする前に様々な理由で教習期間がオーバーした際の対応を見ておきましょう。特に、安心保証の制度がある教習所を選べば、教習期間が延びた際に追加の教習料金や宿泊費、食事代まで全てカバーしてくれるため、不安なく教習生活を送ることができます。
合宿免許の予習の必要性について考えよう
合宿免許に参加をして最短で卒業をしたい場合は、必要に応じて出発前に学科試験や効果測定の際に出題されやすいポイントを予習しておくのがおすすめです。また、予習をせずに合宿免許にチャレンジするのであれば、指導が上手い指導員がいるところや、教習の合間にしっかりと自習ができる環境が整ったところを入校先に選ぶことが大切です。